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炭都芸術祭現代アート展

第4回炭都芸術祭の現代アート作家展覧会は、11月6日(日)までの開催です。

11月3日(祝)文化の日は、大牟田・荒尾の近代化世界遺産一斉公開日。

石炭産業科学館内も無料公開となっています、この機会に是非、お越しください~。

これを逃すと、もうこの作品群を鑑賞することができませんよ~。

(※現代アート作家展覧会は常時入場無料です)

さて、炭都芸術祭in大牟田では、多くのアーティストの方々に参加していただいております。

今日は、そのアーティストさんの紹介と展示風景を交えながら、展覧会をレポートしたいと思います。

 石炭産業科学館の入り口を抜けると円形のホールがあります。その右手の展示室が、現代アート作家展覧会の一つ目の会場です。

入口の受付には、作家さんがいらっしゃることもあるので、どんどん話しかけてみてくださいね。

ちなみに、展覧会初日は、写真の右手に見える白いパネル群にて、プロジェクションマッピングを見ることができました。

会場に入って、まずとーんと目に入るのは、松尾 行洋 さんの陶器「流れる想い(Ⅱ)」です。

昨年は、龍が壺に巻き付いているかのような凄みのある作品を出品されていました。

今回の作品、写真では分かりにくいのですが、なかなかのビックサイズなんです!

この大きさの陶器を窯入れして無事に焼き上げるまで、相当な苦労をされたとか。

見る角度で、全く違う印象を与えてくれる作品です。

次に、西山 希恵さんの絵画とインスタレーションです。

右「お月さまがいなくなるまえに」

左「和子 86歳8ケ月」

作家さんの人柄が溢れるとても優しい作品となっています。

こちらは、梅崎 弘さんの「Vilarinho」という作品です。

ポルトガルの山村の村ビラリーニョでうけたインスピレーションから 描かれた画風は日本にはない独自の世界がひろがっています。

ここでは、大牟田の建築家 高巣 光男 さんの

設計した建築物の紹介を見ることができます。

この作品は、今回初出展となる 加藤 笑平 さんの作品「In my genaration/なくなったことがつたえるもの」です。

この作品は、この後続いていく屋上の展示と関係があるのですが、それはまた後程紹介いたします。

続いては、河野 康子 さんの染色の作品です。

「黒ダイヤは今!茶と黄土の交差」

「稲妻模様」

こちらの作品も、写真では分かりにくいですが、天井から床面まで続くとても大きな作品です。右手の作品は、絞りの技法で創られていますが、この大きさの布を染めるのはとても大変なんだそうです。河野さんは、昨年の芸術祭にも参加いただいています。

こちらの作品は、

マルティンマルティンシュ さん(フランス)の作品です。

優しくて繊細なパステル画となっています。

こちらは、初参加となります、原 僚作 さんの作品「月面」です。

この作品は、近くで見ると線で構成された集合体がそれぞれのカタチをつくっており、そして、もっとよく見ると、見えなかった何かが見えてくるという面白い作風です。見れば見るほど原さんの世界に引きずり込まれていくかのようです。

続いて、よしなが のりつぐ さんのコラージュ作品「The Fosbury Flop ~As long as you have hope,a chance remains.~」です。

よしながさんは、絵本作家としても活躍されています。

昨年度も出品していただいていますが、今年はガラッと雰囲気が変わっています。

こちらは、江口 正裕 さんの作品、「Hearrrts」です。

江口さんも芸術祭には毎回出展いただいています。

展示ケース一面にインスタレーションのように展示してあります。

こちらは、芸術祭は初参加となる井形 錬太郎さんの作品「works」です。木炭と水彩を使って小さな板に描かれており、それが集合体のように配置されています。全体を見ると、雨が落ちて広がる波紋のようにも見えます。落ちた水滴がどこまでもどこまでも広がっていくかのような、小さな板なのにとても壮大な力をもつ作品です。

続いて、徳永 和行さんの作品です。昨年の芸術祭にも参加いただいていますが、昨年とは違う作風の作品を出展いただいています。

「わたし」、「赤い糸」、「目を閉じたら光が見えた」、「なみだ」、「blueMoon」、「Sunset」の6点が展示されています。

こちらは、塚本 和美 さん「炭都から~新生~」、「炭都より~新生~」の2作品です。芸術祭には毎回参加いただいています。

木戸 直道 さん「時の流れ…[Ⅰ]」、「時の流れ…[Ⅱ]」の2作品です。

こちらも写真では分かりにくいですが、かなり大きな作品で、石炭のような黒光りと重厚な雰囲気を持っています。

ここからは、書家の方々の作品です。

書家 齊藤 容子 さんの「大曲勇雄の句~句集炭鉱の四季より~」という作品です。

こちらは、書家 松尾 理恵子 さんの「登山の」という作品と(右)、

書家 山口 修一さんの「虚心静慮」という作品です(左)。

同じく、書家 山口 修一 さんの「夢」という作品(左)、

書家 田中 なつみ さんの「祖母津美子の句」(右)です。

書家の松尾 理恵子さん、齊藤 容子さん、田中 なつみさんは、オープニングイベントで、書のパフォーマンスを披露していただいた方々です。

こちらは、齊藤 容子さんと田中 なつみさんが、この展示室の空間演出として創作されたインスタレーションです。

皆さんは、ここから何を感じますか?

実際に会場に来場されて、作品の前に立ってみてください。作家さんが作品に込められた想いが聴こえてくると思います。

 アートは、観られる方がどう感じるかで、色々な姿を見せてくれます。

 芸術祭のテーマである「新しい価値創造」は、作家さんによる「新しい価値創造」と、鑑賞される方による「新しい価値創造」の相互作用なのかもしれません。

 次回は、石炭産業科学館の階段をのぼって、2階へ続い行く展示、中庭のような秘密の空間にあるインスタレーション、大牟田の海を見渡す素敵な展望室の展示をご紹介したいと思います。

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